環くんは、フォーク化現象に悩まされている
「傷がない状態で君を引き渡すのが、大金を得る条件なんだけど。味見するくらいは良いでしょ? どうせバレないし」
ひぃえぇぇぇ……
私の顔に、委員長の顔を近づけないで……
「君が図書室に来るたびに、ケーキを食べたい欲求に抗い続けるのは苦労したよ。抑制剤を飲んでいても、甘ったるいフェロモンを振りまいてくるし。さすが極上に甘いケーキちゃん」
もしかして委員長って……
「フォーク……なんですか?」
「笑顔すぎる人には、気を付けた方がいいよ。人を騙すには、笑顔が一番って言うでしょ?」
まさか……
「仲間……? 環くんの……」
「何言ってるの。能天気なスヤスヤ王子と俺が、仲間? はぁぁ…冗談はやめてくれないか」
「違うんですか?」