環くんは、フォーク化現象に悩まされている
「環くんがいなかったら、僕はもっと早くにキミを誘拐できたんだ。昼休みも放課後も、アイツは僕の獲物にに引っ付いてばかりで」
それって……
環くんと伏見委員長は、全く関係ないってこと?
二人は別々のチームで、それぞれ私を狙っているんだ。
「フォークじゃないくせに、キミに甘えたいからってフォークのふりをしてるなんて、バカげた男だよね。溺愛だか何だか知らないけど、恋とか愛とか真面目に信じててさ」
確かに環くんはフォークじゃない。
仁科さんとコソコソ話していたのを聞いたから、それは確実。
でも……
「私は……彼に愛されてはいません……」
「は?」
「環くんが私に構う理由は……恋とか愛とか……そういうものじゃないんです……」
「君のことを彼が好きじゃないって、本当に思ってるの?」
「……はい」
だって聞いてしまったから。
仁科さんと同棲していること。
そして、私を闇フォークに売り飛ばそうとしていることも。