環くんは、フォーク化現象に悩まされている
「フォークに売られる覚悟はできたかな? ケーキちゃん」
「……」
「暴れなくなったイコール、千夜湖ちゃんの腹が決まったって、僕の都合よく解釈させてもらうよ」
私が入った段ボールの蓋が、パタパタと閉まっていく。
ガムテープのビリビリ音の後、段ボールの上部がバンバン押されて。
どうやら私は、逃げられない密室に閉じ込められてしまったらしい。
箱の横には、ボールペンを刺したたような十数か所の空気穴。
かすかな光が入ってくるも、段ボールの中はほぼ真っ暗だ。
外の景色なんて全く見えない。
ガラガラと、台車のコロが回る音がし始めた。
左右に揺れる段ボールの中。
手足が縛られている私は、言われた通り静かに横になっている。