環くんは、フォーク化現象に悩まされている
「なんでわかったの? 私が段ボールの中にいるって」
「図書室に入ってく千夜を見かけたって、情報があったんだ。クラスみんなでね、千夜に差し入れを届けてあげたいねって盛り上がってね。那智と私で図書室行ったら『助けて、環くん』って聞こえてきてさ」
「資料室の中からへんな音がするし。カーテンの隙間から中見たら、伏見先輩に千夜湖ちゃんが縛られててさ。なにこれ、ヤバいやつじゃんってなって、うちらもパニックで」
「私たち二人だけじゃ力不足だし、とりあえず環くんに電話したんだ」
「渚さん、環くんの連絡先を知ってるの?」
「こーれ」
「えっ?」
メッセージカード?
環くんの名前が書いてある。
その下には電話番号も。
「千夜を見つけたら、電話してって」
「汗びっしょりで、人生終わったみたいな必死顔だったよね」