婚約者の心の声を知りたいと流れ星に願ったら叶ってしまった
 赤いアネモネの花言葉は「君を愛する」、白いアネモネは「真実」「期待」「希望」である。鮮やかな色彩の花は可愛らしく、とても毒があるとは思えない。扱い方に注意は必要だが、遠くから目で楽しむぶんには問題ない。

「お嬢様。お花とともに、こちらも届いております」

 執事から銀のトレーに載った封筒を受け取る。封蝋はグラージュ公爵家の紋章だ。
 机の引き出しから真鍮製のペーパーナイフを取り出し、中を検める。やけに軽いと思っていたら、出てきたのはメッセージカードが一枚のみ。
 エリオルの流麗な字を目で追い、レティシアはアネモネを振り返る。先ほど読んだ一文が、婚約者の声で脳内で再生された。書かれていたのは一文だけだった。

 我がレティシアに真実の愛を捧げます――と。
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