お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
「とんでもないお言葉でございます。父も、毎年ブロイラード伯爵家と協力できるからこそ、被害を抑えることができるのだと申しておりました」

「辺境伯は息災か?」

「はい、元気にしております。魔獣討伐が終わった時期は、毎年家族で過ごしておりました。きっと、今年ものんびりしているでしょう」

 グレゴールは、家族との連絡も制限してきた。家族に連絡するときは、侍女長を通じて、事前にグレゴールの許可を取らねばならない。手は打ってあるのでかまわないが、この国について不利なことを書かないよう、きっちり中身は確認されている。

 オリヴィアと皇帝の会話が弾んでいるのに、グレゴールは不愉快な思いをしているようだった。大声を出すような真似はしなかったものの、睨んでいる気配が伝わってくる。

 他国の賓客を前に、彼の態度はいただけない。『先生』とやらが、そのあたりもきっちり教えてくれるといいのだが。

(基本的に、お子様なのね)

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