お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
ケイトがグレゴールの側につくようになってから、オリヴィアへの呼び出しは今まで以上に少なくなった。
「信じられます? 本来、王妃が出るような公式行事にも、ケイト様を伴って出ているらしいですよ!」
公式行事へ出るよう求められないと思っていたら、ケイトを事実上の王妃として遇し始めたらしい。聖女は王妃よりも尊ばれる立場なのだそうだ。
(それならそれでかまわないのだけれど)
このままの状態が続けば、グレゴールはオリヴィアと別れることにも同意してくれるだろう。
(ケイトは、今までの愛人とは違って、必要以上にお金をかけていないみたいだし、彼女の回復魔術の腕なら、聖女として認定されてもおかしくないわ)
以前、オリヴィアのもとを訪れたケイトは、簡素な衣服に身を包んでいた。王の愛人というより、稀有な回復魔術の使い手という印象の方が強かった。
ちらりとオリヴィアをあなどるような表情も見てしまったけれど、国費を流用しないのであれば、オリヴィアからしてみれば今までの愛人よりずっと好印象な相手。
となると、いつ、この国を離れてもいいように準備をしておいた方がいいかもしれない。