お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
「オリヴィア様、どちらに行くのですか?」
「そちらは、危険ですよ」
ウィナー商会をあとにし、裏道の方に入っていったら、侍女のふたりはいやな顔をした。
たしかにどんどん治安の悪い方向に入り込んでいる。彼女達の心配もわかるのだが、自分の目で現状を確認せねばと思ったのだ。
(王宮にいたら、これは気づかないままだったわね……)
オリヴィアの視線の先には、家を失ったらしい人の姿。怪我をしているということは、先の遠征に行った者なのだろうか。
「マリカ」
「承知いたしました」
マリカに合図すれば、心得顔で前に出る。うずくまっている人に声をかけ、手に硬貨を握らせた。今、オリヴィアにできるのはこの程度のことしかない。
(治療と、仕事が必要だわ……グレゴールに言って、聞く耳を持ってもらえるかどうか。ダンメルス侯爵と話をしましょう)
オリヴィアがあまり表に出るわけにはいかないのだ。
ダンメルス侯爵とはいい関係を築けているから、細かいところは彼に任せてしまえばいい。
なおもオリヴィアは足を進める。
「そちらは、危険ですよ」
ウィナー商会をあとにし、裏道の方に入っていったら、侍女のふたりはいやな顔をした。
たしかにどんどん治安の悪い方向に入り込んでいる。彼女達の心配もわかるのだが、自分の目で現状を確認せねばと思ったのだ。
(王宮にいたら、これは気づかないままだったわね……)
オリヴィアの視線の先には、家を失ったらしい人の姿。怪我をしているということは、先の遠征に行った者なのだろうか。
「マリカ」
「承知いたしました」
マリカに合図すれば、心得顔で前に出る。うずくまっている人に声をかけ、手に硬貨を握らせた。今、オリヴィアにできるのはこの程度のことしかない。
(治療と、仕事が必要だわ……グレゴールに言って、聞く耳を持ってもらえるかどうか。ダンメルス侯爵と話をしましょう)
オリヴィアがあまり表に出るわけにはいかないのだ。
ダンメルス侯爵とはいい関係を築けているから、細かいところは彼に任せてしまえばいい。
なおもオリヴィアは足を進める。