お飾り王妃は華麗に退場いたします~クズな夫は捨てて自由になっても構いませんよね?~【極上の大逆転シリーズ】
「ブロイラード家の兄達は、はとこにあたる人達だ。俺のことは皇太子扱いせず、弟として扱うように頼んであった」

 ブロイラード伯爵家の兄弟も、ルークのことを気に入った――というと語弊がありそうな気もするけれど、ブロイラード家に滞在している時だけは弟として扱ってくれたそうだ。

 それはルークが自分自身を鍛えるためであり、家臣達がどのような状況で戦っているのかを身をもって知るためであることを彼らもよくわかっていたからだ。

「思っていた以上に、向いていたんだろうな――そして、出会ってしまったんだ。炎を操る魅力的な魔女に。俺より小さな身体で、自由自在に炎を操っていた姿に一目で魅せられた」

「魔女って、悪い言葉みたいだわ」

 聖女と呼ばれるのも微妙だけれど、魔女も微妙だ。

オリヴィアは、自分の力を過信したことはないし、他の人から聖女と崇められたくもないし、魔女と恐れられたくもない。

「魔女という言い方は悪かったか? だけど、最初から目が離せなかったのは本当のことだ。俺は、嘘はつかない」

 初めて会った頃は、まだオリヴィアは十歳。

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