光が消えていってしまう君へ
正面対決

なんで...

「うっ」

「紫都っ。」


いきなり紫都が苦しそうな顔をしてうめいた。

誰かわからないけど駆け寄っていく人がいた。

私はびっくりして、動けなかった。


ザワザワ


みんながびっくりして紫都を見る。


「紫都?どうしたの?」


私もびっくりして駆け寄ろうとしたけど、関わるなって言われているからどうしたらいいんだろう...


「紗和さんですよね?」

「は、はい。」


さっき駆け寄っていった人に話しかけられた。


「ついてきてください。」


そう言われてついて行くことにした。

.
.
.


保健室に行って紫都を寝かせた人は私としゃべるような姿勢をとった。


「俺は藍斗です。」

「私は紗和です。」

「知っています。紫都が言っていましたから。」


きっと紫都の友達なんだろう。


「さっきは紫都がひどいことを言ってすいませんでした。」

「どう思いましたか?」


そこ聞くんだ...


「ショックでしたよ。でも、私は紫都を信じたい。」

「何か理由があると思ってます。」


私がそう言うと、藍斗さんはびっくりした表情になった。

想定外だったんだろうか...


「嫌いになったりしなかったんですか?」

「なりませんよ。幼稚園の時からの友達なんですから。」

「そうですか... まぁそうですよね。」

「詳しくは紫都本人から聞いてください。」

「はい。」


悪い人ではなさそう。

これは...事情があるってことでいいよね。

私がさっきのことぐらいで嫌いになるわけないのに。

なめるなよ~
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