光が消えていってしまう君へ

友達

昨日は滅茶苦茶紫都に拒絶されたけど、変わらず、今日も学校に行きます。

亜梨紗ちゃんしか友達出来てないんだよな~

せめてあと二人くらい友達ほしい。

出来るかな~

登校すると、さっそく好奇の目で見られた。

ひそひそ話してるのも聞こえてるんだよな。


「あの子でしょ、紫都様の幼馴染とか名乗っておきながら、拒絶されてるかわいそうな子www」

「そうそう。ほんっとかわいそうよねぇww」


可哀想とか言いながら笑ってますよ。

女子の嫉妬は恐ろしい...

とかなんとか女子らしくないことを思ったり。

教室に入ってさっそく亜梨紗ちゃんとお話しする。


「おはよう!紗和ちゃん。」

「おはよ~亜梨紗ちゃん。」

「友達出来た?」

「うん。紗和ちゃんほどじゃないけど、まぁまぁ仲良い子はできたよ。」


なんと、すでに亜梨紗ちゃんは友達を作れたらしい。

いいなぁ~


「ねぇ。天瀬紗和さんよね。」

「はい。そうですけど。」


なんか声をかけられた。

仲良くなれるかな~


「私は六雫黄李乃です。」

「snowdropっていう族に所属してるんだけど、知ってる?」


snowdropって...


「紫都が入ってる族ですか⁉」

「えぇ。そうです。」


そんな人が私に何の用だろう。

まさか、馬鹿にしに来たとか。

そうだったら、どうしたらいいのか...


「仲良くしてください!」

「うん。そうですよね... え」


全然違った~!!!!

勘違いしててごめんなさい!


「ぜ、ぜひ!!!!私も仲良くしてほしいです!」

「良かった~紗和って呼んでもいいですか?」

「はい!じゃあ、私は黄李乃ちゃんって呼びます!」


仲良くなれた~。

めっちゃ嬉しい!


「私も仲良くしてほしいです。」


そう言って亜梨紗ちゃんも話に加わった。


「亜梨紗って呼んでもいいですか?」

「はい。私も黄李乃ちゃんって呼びます。」


私と違って落ち着いて話をしてる。

はしゃぎすぎた。

新しい友達だ~。


「よろしくね。紗和。亜梨紗。」
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