光が消えていってしまう君へ

回復

紫都が気絶した。

いきなり、ボーっとしたと思ったら、焦点が合わなくなり、フラフラとしだした。

どれだけ声をかけても、返答がなくて、みんなが心配し始めた。

そのまま、体が傾いでいき、倒れた。


「「「え!?」」」


皆が困惑の声をあげる。

敵チームでさえ、目を見開いていた。

その間に、十人くらいの敵を倒す。

きっと、このまま放置してたら倒れている紫都が狙われる。

そうならないために倒すしかない。


「紫都を守りながら相手を倒してください!!」


俺はそう言って、相手を倒し続けた。

最近紫都はボーッとすることが増えた。

悪化してるのか...

視力には問題なさそうだったけど、いつ見えなくなってもおかしくない。

そんなことを考えながら敵を倒しきった。


「なぁ、最近の紫都変じゃないか?」


今まで、不思議に思っていたであろう黒羽が聞いてきた。


「さぁ。どちらにしろ俺が言えることじゃありません。」


俺はあいまいな返事をしておく。

紫都自ら言わない限りは、俺は何も言わない。

まぁ、みんな地味に疑ってきている。

ずっと隠し続けることはできないだろう。



あとは


紫都しだいだ。
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