光が消えていってしまう君へ

豹変

すると、今まで黙っていた紫都が口を開いた。



「幼馴染がいたのは本当。紗和が言っていたことも本当。でも、過去のことだし、もう興味ないんだけど。」




え...





「だから、もう関わるな。」


紫都が、今まで見たこともないような心底いやそうな顔をして言った。

私は、紫都とずっと会いたいって思って来たのに。

紫都は違ったの?

そう思えるくらいの存在だったってこと?

でも、嫌われるのは嫌。


「分かった。もう関わらない。」

「あっそ」


紫都は、そう言ったとたんに口を閉じた。


「ふーん」

「ほんとに幼馴染なんかいたんだぁ。」


紫都の仲間であろう人たちが私をあざ笑っている。

公開処刑ってこういうことを言うんだろうな。

でもね、紫都。

私はこんなくらいじゃへこたれないぞ!


「大丈夫?紗和ちゃん。」

「うん。大丈夫。」


亜梨紗ちゃんが心配してくれた...

やっぱりいい子だ。

というか、噂通り二年生怖いな~。


「じゃあ、交流してください。」


先生の合図でみんなが動き出した。


一つだけ言わせて。




こんな状況で、誰が仲良く交流会なんかするの⁉


現に誰もかれも動かないし...







気まずいよぉ







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