内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】

 龍一さんの瞳に、サディスティックな色が浮かぶ。けれど決して怖いわけではなく、蠱惑的なその魅力から目が逸らせらせない。

 彼は啄むようなキスをすると、私の両ひざを力強く掴んだ。

「明日、腰が立たなくなっても恨むなよ?」
「えっ? 明日会社なのに、それは困――んぅっ!」

 異論は受け付けないと言うようにキスで唇を塞がれ、思い切り腰を引いた彼に最奥を穿たれる。

 目の前にちかちか星が散り、わけがわからなくなる。

 やめてと言おうにも言葉にならず、彼に突かれるたびに甘えた猫みたいな声で啼いて、ただただ快楽を刻まれる。

 そんな時間が、ひっきりなしに続いた。

「真智……俺は、きみのことが――」

 果てる寸前、耳元で龍一さんのかすれた声が聞こえたけれど、最後まで聞き終わる前に絶頂を迎え、意識が深いところへ落ちて行く。

 龍一さんはなにを言おうとしたんだろう……?

 そんな疑問もまとめて強い睡魔に飲み込まれ、最後には何も考えられなくなる。

 それでも眠り落ちていく瞬間は、とても幸せだった気がした。


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