内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
「小峰さんのことはわかりました。じゃあ、今度は私から……」
すう、と息を吸い、鎖骨の上で揺れるネックレスに触れる。
婚約指輪こそつけてこなかったが、今日は願いをかけるように、昔龍一さんからもらった流星のネックレスを身に着けてきたのだ。
三年越しの想いが、今度こそ実りますようにと。
「シンガポールへ発つ龍一さんを見送った時、『話したいことがある』と言いましたよね。あれは――」
「待ってくれ真智。俺から言わせてもらう。偽装結婚を申し込んでしまった手前すぐには言い出せなかったが……帰国したら必ず伝えると決めていたんだ」
私の言葉を遮り、龍一さんが居ずまいを直す。
テラスの緑を揺らす風が、さぁっと流れていった。
「俺はあの頃からずっと、そして今でも、きみが好きだ」
まっすぐ私を見つめる強い眼差しに、ずっと欲しかった言葉に、心を射貫かれる。
私たち、同じ気持ちだったのだ。一度はすれ違ってしまったし、あの頃と今とではお互いを取り巻く状況も変わっている。
それでも『好きだ』と断言してもらえたことに、胸が熱く震える。