内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
後光が差して見えるほど頼りになる姉に両手を合わせると、私は三つ子の子守に戻る。
休日はこうして三人のお世話と家事に没頭できるが、平日はそれに加え自分の仕事、そして保育園への送り迎えがある。
夜には気を失うほど疲れて子どもたちと一緒に寝落ちしてしまう日ばかりだが、姉と分担してなんとかこなせているし、日々は平穏だ。……今のところは。
ふと、ダイニングの壁に掛けられたカレンダーを見る。二カ月ごとのカレンダーで、三月の隣に四月の予定も書き込めるようになっているタイプだ。
来月になったら彼が帰ってきてしまう。離れている間は平常心でいられたけれど、また同じ会社で仕事をするようになるのだ。
とはいえ、帰国後社長に就任するであろう雲の上の存在である彼と一般社員の私とでは、接点などないだろう。
不安をごまかすように、プレイマットの上で思い思いに遊んでいる三つ子に視線を移す。
大丈夫。これからも私たちの生活はなにも変わらない……。
胸の内で自分に言い聞かせると、洗濯機を回すために立ち上がった。