内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
「そんなに慌てなくたっていいだろう。一緒に生活していれば、下着くらい何度も目にする」
「そうかもしれませんが、今日はまだ初日ですし!」
「ということは、そのうち着て見せてくれるのか?」
「な、なにを言って……」
しどろもどろになって眉を八の字にしていると、龍一さんがポンと私の頭に手を置く。
「少しからかっただけだ。ほんの少し下着の一部を見られたくらいでそんな風になるきみに、無茶な要求はしない。大きな声を出す元気が戻ったようでなによりだ」
元気……?
もしかして、小峰さんの件で私が落ち込んでいたからわざとからかった?
問いかけるように瞳を覗いてみるものの、龍一さんは穏やかに微笑んだだけ。
「じゃあ、俺はリビングに戻ってる。夕飯の手配をしておくよ」
龍一さんがそう言って大きな手がをふっと頭から離した瞬間、微妙な心許なさが胸に広がった。
なんだか、もっと触れていて欲しかったような……。
この感情は何だろう。自問しながら部屋を出て行く彼を見つめていたけれど、答えはわからなかった。