内緒で三つ子を産んだのに、クールな御曹司の最愛につかまりました【憧れシンデレラシリーズ】
「だったら彼女はどうして……」
「優秀なきみへの単なる嫉妬だと思いたいが……本人に聞いたわけではないからわからない。今後も目に余る嫌がらせがあるようなら人事部に相談するから、その時は報告してくれ」
「わかりました」
神妙に頷いたが、心は重いままだ。小峰さんにとって私は、容姿も中身も『自分以下』という位置づけに違いないから、よほどテストの結果が不満だったのだろうか。
どんな理由にせよ、嘘を吹聴するのはやめてほしい。
「なあ、真智」
「はい」
鬱々と床を見つめていた顔を上げる。龍一さんはどことなく気まずそうに咳ばらいをして口を開いた。
「下着のしまい方は、もう少し丁寧にした方がいいと思うぞ」
下着のしまい方?
龍一さんの視線は、私を飛び越えて背後のクローゼットに注がれているようだ。
なにげなくそちらを振り返ると、先ほど慌てて閉めた引き出しの中から、ブラのストラップがだらしなくはみ出していた。
「きゃぁっ! これは龍一さんが部屋に来たので慌ててしまったからで……っ」
目にもとまらぬ速さで引き出しを開け、ストラップをしまって再び引き出しを閉める。
顔が火照っているのを感じつつも再び彼に向き直ると、龍一さんはこらえきれなくなったように、小さく噴き出した。