旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
「ありがとうございます。聡一さん」
「美咲さん。あなたはどこまで私を幸せにすれば気が済むのですか。こんなサプライズを用意して。嬉しすぎて気が変になってしまいそうです。美咲さん、大好きですよ。絶対に私はあなたから離れません。ずっとそばにいます。ずっとずっと好きですよ」
「はい、私もずっと好きです」

 美咲は聡一の背をトントンと叩いてから一度離れ、もう一つ隠してあったものを聡一に渡した。

「これ記念のプレゼントです。さすがに指輪は困ると思うので、他に普段使いできるものを選びました」
「そんなに私を喜ばせてどうするのですか。あなたはどこまでも素敵な方ですね。開けていいですか?」
「はい」
「あー、キーケースですね。ありがとうございます。とても嬉しいです。大切に使いますね」

 聡一は本当に嬉しそうな顔をしている。普段からよく見る柔和な微笑みではなくて、満面の笑みを浮かべている。

「はい。実はこれお揃いで私のもあるんです。何か一緒に持てるものがいいなと思ってこれにしました」
「そうなのですね。では、本当に大事にしないと。今日から早速使わせてもらいますね。ありがとうございます。とてもとても嬉しいです」
「どういたしまして。聡一さんが喜んでくれて私も嬉しい」
「美咲さん。折角きれいにお化粧なさっているのに申し訳ないのですが、キスをしても構いませんか? あなたのプロポーズが嬉しくて、このままでは息が詰まってしまいそうです。あなたに触れたい」

 口紅が取れるほどのキスをしたいと言っているのだろう。化粧なんてもう一度直せばいい。美咲は迷わず肯定した。

「いいですよ」

 すぐに聡一の唇が触れてくる。いつもは優しくゆっくりとしたキスから始まるのに、このときばかりは最初から熱いキスが降ってくる。美咲も夢中になって応えた。

「ありがとう、美咲さん。本当にありがとう」

 涙を浮かべて「ありがとう」という聡一に美咲は頑張ってみて本当によかったと思った。美咲がどれだけ聡一を愛しているかもきっと伝わったことだろう。美咲はこれからも聡一のことを大切に想っていこうと心の中で強く誓った。
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