旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
「美咲さん。ここだと落ち着かないでしょう。ベッドでお休みになってください」
確かに横になってしまいたい気持ちもあるのだが、どうにも漏れが心配でそういう気になれないのだ。夜眠るときも心配でいつも眠りが浅くなってしまう。だから、もう一度横になるよりは、このままここでじっとしていたほうが精神衛生上よかった。
だが、そんなことはさすがに聡一にも察せられないだろう。このまま黙っていれば、何か理由があるとはわかってくれるだろうが、いずれ同じ状況になったときに同じ心配をさせるのは心苦しい。このままだんまりを決め込むのはよくない。もちろん、生理とすら言えなかったのだから、当然こんな事情を話すのはもっと恥ずかしくてたまらない。けれど、朝からずっと労わってくれる聡一になら正直に話したほうがいいかもしれないとも思えてくる。
そんなふうにいろいろと考えながら、美咲は迷い迷い口を開いた。
「……その……」
「うん?」
聡一の表情と声音があまりにも優しくて、美咲は小さい声ながらも言いたかったことを口にしていた。
「……汚すといやだから……」
「なるほど……気にしないで……といってもあなたは気にしてしまいますね」
美咲の性格をよくわかってくれている。聡一は無理やり押し付けるようなことはしてこない。少しだけ心配そうに眉を下げてはいるが、深くは掘り下げずに納得してくれたようだ。そして、聡一は「少し待っていてください」とだけ言い、リビングを出ていった。
確かに横になってしまいたい気持ちもあるのだが、どうにも漏れが心配でそういう気になれないのだ。夜眠るときも心配でいつも眠りが浅くなってしまう。だから、もう一度横になるよりは、このままここでじっとしていたほうが精神衛生上よかった。
だが、そんなことはさすがに聡一にも察せられないだろう。このまま黙っていれば、何か理由があるとはわかってくれるだろうが、いずれ同じ状況になったときに同じ心配をさせるのは心苦しい。このままだんまりを決め込むのはよくない。もちろん、生理とすら言えなかったのだから、当然こんな事情を話すのはもっと恥ずかしくてたまらない。けれど、朝からずっと労わってくれる聡一になら正直に話したほうがいいかもしれないとも思えてくる。
そんなふうにいろいろと考えながら、美咲は迷い迷い口を開いた。
「……その……」
「うん?」
聡一の表情と声音があまりにも優しくて、美咲は小さい声ながらも言いたかったことを口にしていた。
「……汚すといやだから……」
「なるほど……気にしないで……といってもあなたは気にしてしまいますね」
美咲の性格をよくわかってくれている。聡一は無理やり押し付けるようなことはしてこない。少しだけ心配そうに眉を下げてはいるが、深くは掘り下げずに納得してくれたようだ。そして、聡一は「少し待っていてください」とだけ言い、リビングを出ていった。