神獣使いのお気に入り

「だが、来てくれて助かった。時間外手当はきちんとだすから、片付けを手伝ってほしいんだ」

ユリウスに促され奥の部屋に進むと壁一面が本棚の書斎だった。

書類の類が中央のテーブルに山積みになっており、執務机にも雪崩を起こしそうな書類の山ができていた。

「遠方の視察に出てる間に承認案件が山積みになっていてね。急ぎのものと2、3日余裕があるものと分けてもらえるか?」

急ぎのものを執務机、猶予があるものは中央テーブルに日にち順に並べていく。

ユリウス様は内容に目を通して、直しを入れたり承認したりと作業をしている。

窓際に置かれた執務机に向かうユリウス様を月明かりと落ち着いた照明が横顔を照らしている。

あまりにも美しい画角に見惚れていた私の視線に気付いたユリウス様のサファイアの瞳が向けられた。



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