神獣使いのお気に入り

「ユリウス様、髪に何かついてますか?」

騎士団長を勤めている割にはごつくない長い指を持つ大きな手が頭に触れた。

顔に熱が集まって、思わず見上げたエメラルドの瞳をそらす。

ユリウスも無意識のうちの行動だったようで、すぐに手を離した。


「湯浴みは済ませたのですが、白狼たちの毛がまだついてますか?柔らかいから絡みついて取れてなかったのですかね。」

その言葉にユリウスは固まった。

湯浴みを済ませて異性の部屋に来るとはそういうをことをされてもいいと揶揄することだ、と先日騎士団1のモテ男、ウィルから聞いたばかりだ。

急に2人きりで自室にいることを意識させられる。

潤んだ瞳も、柔らかそうな肌も、漂ういい香りもすべてから誘われている気がして。

そのまま顎に長い指をかけ顔を近付ける。





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