神獣使いのお気に入り

両手を伸ばされ、そこに収まるように身体を預けるとぎゅっと抱きしめられた。

「…君のこと、…フィリカのことが好きなんだ。」

耳元で唇が触れた。

そのまま流れるように唇にちゅっ…とキスを落とされた。

「騎士だから、危険な現場に行くこともあるがフィリカに私の帰りを待っていて欲しいんだ。」

こんな美しい人から求められるなんて想像もしてなかった。

でも、わたしはユリウス様の内面をまだよく知らない。ユリウス様がどうしてわたしを気に入ってくれたのかわからないし、人を愛するという気持ちがまだわからないのだ。

「ユリウス様のお気持ち、ありがたく思います。ただ、人を愛するということがわたしにはまだわかりません。」

正直に胸の内を話すとユリウス様は両腕を回してわたしを抱きしめた。

「ゆっくり知ればいいんだ。」

チャンスを私にくれないか?

至近距離で麗しい顔がわたしの顔色を窺っている。







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