神獣使いのお気に入り

なかなか返事をしないわたしにユリウス様は唇を寄せてこめかみや頬にキスをしてくる。

「ユリウス様、くすぐったい…」

「フィリカ嬢が返事をしないからだ。」

チャンスってなんだろう。

『主が言うチャンスはフィリカにアプローチをするチャンスのことだ。触れたり、愛を囁いたりさせてほしいのだよ』

白狼から伝わった念話。その内容に赤面した。

こんな美しい人の側にいるだけでも緊張するのに!

騎士団の中でダントツに人気のあるユリウス様。

背が高く細い線なのにしなやかな筋肉を纏った身体と中性的な美しい顔。

こんな人に興味を持ってもらえてるなんて奇跡だ。

わたしなんか、何もユリウス様にしてあげられることもないのに。



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