神獣使いのお気に入り
変わっていく関係

「1ヶ月、まずはお試し期間の恋人ということで関わらせて欲しい」

週に2回、ユリウス様の部屋にいくことを約束させられて頰にキスをした後、白狼の背に乗せられた。

「申し訳ない。議会の時間が迫っているので宿舎までヨルに送らせる」

白狼の名前はヨル様というらしい。

ユリウス様に見送られルーフバルコニーからヨル様は飛び立った。

初めての飛行にフィリカは胸が躍った。

春の心地よい空気を切り、建物を遥かに超えた高さで飛行する。

こんな世界をいつも騎士団の方は見ているんだわ。

美しい毛並みに体を預ける。

ふわふわと浮いているような感覚に急に眠気に襲われた。

『フィリカ、少し私の散歩に付き合うか?』

ヨルからの提案に満面の笑みで抱きつき肯定したフィリカを乗せて高度を上げる。

姿を見かけたのか心を読んだのか、主のイラつきが伝わってきた。




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