神獣使いのお気に入り

王都に売りに来た時に一度だけ騎士団の方も立ち寄ってくれたこともあるのだが、あの頃は都会の華やかさに圧倒された記憶しかない。

でも、その時に見かけた白狼に憧れ王都に召し上がった時は獣舎で勤めたいと目標を持ったのだ。

今や15匹の赤ちゃん白狼に囲まれて幸せな日々だ。

『いつも子供達を気遣ってくれてありがとう。感謝している。子供達もフィリカのことを好いている』

ヨルはフィリカに子供達がいつもどのように思っているかを聞かせてやった。

昼を過ぎた頃、ヨルに乗って宿舎に戻ったフィリカ。

神獣が騎士団員を連れずに人間を背に乗せるのは前例がないらしく、警備員に大層驚かれた。

『何かあればいつでも呼んでおくれ』

スンスンと鼻を近づけ、挨拶を済ませたヨルは大空へ飛び立って帰って行った。





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