神獣使いのお気に入り

宿舎の前で降ろされたので目立っていることは分かっていたが、騒ぎを聞きつけて獣舎からもメイドたちが集まっていたのは気付かなかった。

「今の白狼、ユリウス様の神獣ではなくて?」

近くに来たイザベラの声に振り向く。

顔に悔しさを滲ませてわなわなと震えているイザベラに恐怖を覚えた。

「ユリウス様のお手伝いをしていたのよ、そう言われていたじゃない?」

マーヤは何を言ってるのと首を傾げる。

ディアナとシアラも同調し頷く。

「だからって、白狼に乗せてもらえるなんて…」

「白狼様は騎士団の方しか騎乗させないって聞くけど、フィリカは1人で乗ってたんだから心を許してもらったってことよ?すごいことじゃない!」

白狼のお世話を頑張ってると心を許してもらえるのかしらね。

ディアナとシアラは興奮気味に話した。

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