神獣使いのお気に入り

この日を機にイザベラの当たりは今までにも増して強くなっていった。

早朝当番をペアでこなす日に限って体調不良を理由に出勤しなかったり、お昼休みの交代に遅れて戻ったりと私にだけ迷惑がかかることをするようになった。

初めはたまたまだと思っていたが、それが毎度のことだとなると確信を持つ。


「フィリカ、最近疲れてないか?」

自室のソファにもたれかかったユリウスに後ろから腕を回され、そのまま体温にぶつかった。

体に回った腕にぎゅっと力を込めて肩に顎を乗せてくるユリウス。

「俺はフィリカを抱きしめると疲れが癒せるんだ」

そのまま開いている肩のラインに唇の柔らかさを感じると、ちゅっと吸い付かれた。

「甘いな…」

甘いのはこの雰囲気だ。それでも、ユリウスはフィリカを気遣ってからか寝室に通すことはなく消灯前に宿舎の裏口まで送ってくれる。


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