神獣使いのお気に入り

『ユリウスが最近仕事に精を出してるらしいから様子を見に来たんだ』

と薄情するとレベッカはニタリと笑った。

『ヨル様、ユリウスのこと噂になってるようよ』

隣で寝そべるヨルは神獣の中でも一目置かれている存在で、このように話しかける神獣はレベッカを含めてもそう多くはいない。

レベッカから話しかけられたヨルは伸びをしながら、上体を起こした。

レベッカよりも一回り大きい体。

相棒に似て感情を読ませないヨル。

そのアメジストの瞳に見つめられ、真意を読みとくように瞳の奥を探られる。

『主は、やるべきことが増えた。』

それだけ言うとレベッカの頬を舐めてまた眠りにつく体勢に戻った。

ユリウスはやることが出来た。
早く帰るようになった夜に何かがあるとヒントをくれた。

なるほどな、夜か…



< 36 / 43 >

この作品をシェア

pagetop