神獣使いのお気に入り

ジーマに仕事がひと段落したことを告げると、メガネの奥で驚きの瞬き2回。

表情を変えない書記官は僅かな瞳孔の変化と瞬きでのみ感情を読み解くことができる。

まぁ、今までの行いを振り返ると無理もない。

深夜まで居住区で仕事をこなすのはもちろん、ジーマも呼び出す始末。

既婚者であるジーマの家族旅行のキャンセル料金を過去何度も支払ったことがある。

今思うと申し訳ないがあの頃は仕事より大事なものなどなかったため、特に気にも止めてなかった。


「ジーマ、今月末の週末予定あるか?」

「子供の習い事…、また仕事ですか?」

呆れたような残念な声色。

ユリウスが遊園地のチケットと航空券を渡し、

「いつも迷惑かけてるからな。たまには家族とゆっくりしてきてくれ」

そんな言葉をかけるとフリーズした。



< 37 / 43 >

この作品をシェア

pagetop