神獣使いのお気に入り
ユリウスの発言に苦笑したフィリカはふわり、と笑いかけ大変ですねの言葉だけかけると撫でて欲しそうに手にまとわりつく白狼の赤ちゃんをあやし始めた。
文字通り真っ白な狼の風貌をした赤ちゃんなのだが成長すれば人を騎乗させられるサイズになり、さらには空も飛ぶことができる。
騎士団はこの神獣を伴ってこの国を守る精鋭部隊だ。
そのトップに立つユリウスはもちろん白狼の子供を気にかけており、時折獣舎に顔を出す。
設備の整備であったり、白狼たちの健康状態を確認して的確な指示も出してくれる。