A Maze of Love 〜縺れた愛〜
***
大翔の帰宅は午後八時を過ぎた。
食事もそこそこに、大翔は試合の報告をするために凪咲のもとを訪れた。
「勝ったよ。スリーポイントも決めた」
弾んだ声で言う大翔に、凪咲はごめんと頭を下げた。
「頭が痛くて。今、ちょっと話を聞く気分じゃないんだ」
「大丈夫か。熱があるんじゃ……」
大翔が額に触れようとすると、凪咲は「ほっといて。もう帰って」と短く叫んで、ドアを閉めた。
翌朝、登校するときも凪咲は押し黙ったままだった。
目がいつもより腫れぼったい。
「何があったんだ」
大翔は食い下がったけれど、凪咲はかたくなに答えなかった。
それから捻挫が治っても、凪咲は部活に復帰しなかった。
大翔と一緒に下校することもなくなった。
そのまま凪咲はバスケ部のマネージャーをやめた。
「受験勉強に専念したい」
それが理由だと言っていたけれど、大翔は今まで凪咲から一度もそんな話を聞いたことがなかった。
それどころか、いつも、ぎりぎりまで頑張ると言っていたのに。
大翔の帰宅は午後八時を過ぎた。
食事もそこそこに、大翔は試合の報告をするために凪咲のもとを訪れた。
「勝ったよ。スリーポイントも決めた」
弾んだ声で言う大翔に、凪咲はごめんと頭を下げた。
「頭が痛くて。今、ちょっと話を聞く気分じゃないんだ」
「大丈夫か。熱があるんじゃ……」
大翔が額に触れようとすると、凪咲は「ほっといて。もう帰って」と短く叫んで、ドアを閉めた。
翌朝、登校するときも凪咲は押し黙ったままだった。
目がいつもより腫れぼったい。
「何があったんだ」
大翔は食い下がったけれど、凪咲はかたくなに答えなかった。
それから捻挫が治っても、凪咲は部活に復帰しなかった。
大翔と一緒に下校することもなくなった。
そのまま凪咲はバスケ部のマネージャーをやめた。
「受験勉強に専念したい」
それが理由だと言っていたけれど、大翔は今まで凪咲から一度もそんな話を聞いたことがなかった。
それどころか、いつも、ぎりぎりまで頑張ると言っていたのに。