極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
「奏斗さん、そんなにたくさん飲んだんですか?」
二葉は、功成が奏斗をベッドに座らせるのを見ながら言った。奏斗はそのまま倒れるようにベッドに横になり、功成は奏斗のネクタイを緩めて答える。
「飲んだというか、俺が飲ませた」
功成がニヤッと笑い、二葉は目を剥いた。
「今日は月曜日ですよ? 奏斗さんは明日も仕事なんでしょう? それなのにこんなになるまで飲ませるなんて」
二葉はつい非難するような口調になった。功成は悪びれる様子もなく笑って言う。
「心配いらないよ。こいつ、自制心は強いから。明日になったらどれだけ二日酔いでしんどくても、平然と仕事をする」
「そうなんですか?」
「ああ。本当にすごいよ。隙を見せたら足をすくわれるってわかってるから。そんな奏斗が心を許して完璧じゃない姿を見せる相手は、大学時代からの友人の俺くらいなもんだ。君だって見たことないだろ? 奏斗が笑うところ」
「そんなことは――」
二葉の言葉に被せるようにして、功成は話を続ける。
「奏斗は女に心を許さないんだ。大槻ホールディングスの御曹司だとかコティリードンのCEOだとか、肩書き目当てで媚びてくる女にうんざりしてるから。だから、奏斗は女の前では笑わないはずなんだ」
二葉は、功成が奏斗をベッドに座らせるのを見ながら言った。奏斗はそのまま倒れるようにベッドに横になり、功成は奏斗のネクタイを緩めて答える。
「飲んだというか、俺が飲ませた」
功成がニヤッと笑い、二葉は目を剥いた。
「今日は月曜日ですよ? 奏斗さんは明日も仕事なんでしょう? それなのにこんなになるまで飲ませるなんて」
二葉はつい非難するような口調になった。功成は悪びれる様子もなく笑って言う。
「心配いらないよ。こいつ、自制心は強いから。明日になったらどれだけ二日酔いでしんどくても、平然と仕事をする」
「そうなんですか?」
「ああ。本当にすごいよ。隙を見せたら足をすくわれるってわかってるから。そんな奏斗が心を許して完璧じゃない姿を見せる相手は、大学時代からの友人の俺くらいなもんだ。君だって見たことないだろ? 奏斗が笑うところ」
「そんなことは――」
二葉の言葉に被せるようにして、功成は話を続ける。
「奏斗は女に心を許さないんだ。大槻ホールディングスの御曹司だとかコティリードンのCEOだとか、肩書き目当てで媚びてくる女にうんざりしてるから。だから、奏斗は女の前では笑わないはずなんだ」