極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
功成は真顔になって、二葉の反応を確かめるようにじっと顔を見た。
(奏斗さんは……初めて会ったときは無表情だったけど……ロンドンで再会してからは楽しそうに笑って、ときには意地悪を言って……最後は寂しそうにしていた)
二葉がロンドンでの奏斗を思い出していたら、功成が大きな声を出した。
「まっ、そういうことだから、奏斗は酔いが醒めたら自分からさっさと帰っていくはずだよ。誤解されたら嫌だからって、必要以上に女に近づかないし、仕事じゃなきゃ話しかけることすらしないやつだから。ってなわけで、俺が迎えに来なくても大丈夫だから」
「え? 佐久間さん、あとで迎えに来てくれるんですよね!?」
二葉が慌てて言うと、功成は「ん~?」と右手を顎に当てて首を傾げた。
「そんなこと言ったかな?」
「言いました!」
「そっか。じゃあ、まあ、あとで来るかも」
「来るかもじゃなくて、ちゃんと来てください!」
「あー、うん、わかった」
功成はひらひらと右手を振って玄関に向かった。
「本当にちゃんと迎えに来てくださいよ!?」
二葉の言葉に、功成は「うんうん」と返事をして、さっさと部屋を出て行ってしまった。
パタンとドアが閉まって、二葉は乱暴に息をつく。
(奏斗さんは……初めて会ったときは無表情だったけど……ロンドンで再会してからは楽しそうに笑って、ときには意地悪を言って……最後は寂しそうにしていた)
二葉がロンドンでの奏斗を思い出していたら、功成が大きな声を出した。
「まっ、そういうことだから、奏斗は酔いが醒めたら自分からさっさと帰っていくはずだよ。誤解されたら嫌だからって、必要以上に女に近づかないし、仕事じゃなきゃ話しかけることすらしないやつだから。ってなわけで、俺が迎えに来なくても大丈夫だから」
「え? 佐久間さん、あとで迎えに来てくれるんですよね!?」
二葉が慌てて言うと、功成は「ん~?」と右手を顎に当てて首を傾げた。
「そんなこと言ったかな?」
「言いました!」
「そっか。じゃあ、まあ、あとで来るかも」
「来るかもじゃなくて、ちゃんと来てください!」
「あー、うん、わかった」
功成はひらひらと右手を振って玄関に向かった。
「本当にちゃんと迎えに来てくださいよ!?」
二葉の言葉に、功成は「うんうん」と返事をして、さっさと部屋を出て行ってしまった。
パタンとドアが閉まって、二葉は乱暴に息をつく。