会ったことのない元旦那様。「離縁する。新しい妻を連れて帰るまでに屋敷から出て行け」と言われましても、私達はすでに離縁済みですよ。それに、出て行くのはあなたの方です。
「いまだけは、王太子という身分などどうでもいい。アミ。きみを愛するただの男として、きみにあらためて求婚したい。アミ、愛している。なにがあってもきみを守り、大切にする。寂しい思いや悲しい思いはぜったいにさせない。かならずやしあわせにする。だから、一生おれの側にいて欲しい」
身長差があるけれど、彼はごつい顔にやさしい笑みを浮かべつつその顔を近づけてきた。
抱きしめられてはいるけれど、けっして乱暴でもきつくでもない。
すごくやさしく、それこそ壊れ物をあつかうかのようであ。
身長差があるけれど、彼はごつい顔にやさしい笑みを浮かべつつその顔を近づけてきた。
抱きしめられてはいるけれど、けっして乱暴でもきつくでもない。
すごくやさしく、それこそ壊れ物をあつかうかのようであ。