後ろの席の五十嵐くんと私の、2人だけの秘密
綺麗な顔立ちの五十嵐くん。相変わらず目元のホクロがセクシー。
そんな彼に真っ直ぐ見つめられて、ますます心拍数が上がる。
『で、松田さんの後ろの席になってから、俺、やたら眠くなるようになったんだよ。』
『席替えした頃から寝不足気味だったってこと?』
『いや、寝不足気味なのはその前からだったんだけど…そうじゃなくて…なんと言うか…ちょっと変な言い方になるかもしれないけど…』
パッと目を逸らした五十嵐くんの顔が少し赤い気がした。口に手を当てて、少し気まずそうにしているかと思ったら、そのまま言葉を続けた。
『めちゃくちゃ落ち着くんだよね。松田さんの香り。表現難しいけど…とにかく俺の眠気を誘うんだ。プリント回して振り向いてくれる時とか、髪をまとめてポニーテールにする時とか。その度に松田さんの香りがして、ホッとして眠くなる。だから、昨日も――』
『昨日…?』
『松田さんが寝ちゃった後。俺も急に眠くなってさ、つい寝ちゃったんだけど、久々にしっかり眠れた感覚があって。ちょっとしか寝てないのに、なんでだろうって思ったんだけど、たぶん松田さんが横にいてくれたからだと思ってる。』