後ろの席の五十嵐くんと私の、2人だけの秘密

何日かすると、梅雨が明けて晴れの日が多くなった。


暑い日が何日か続いたので、週末に美容室へ行って肩より下まで伸びていた髪を、首元辺りまでばっさり切った。

さっぱりした髪型で気持ちよく登校する。
私の偏頭痛も、この時期になると落ち着いてくる。


「松田さん、はよ。」


「おはよー」


いつもの挨拶。保健室で2人で過ごしたのはもう半月以上前になる。


私達はあのことについて特に触れることなく過ごしていた。


それに、朝一緒に過ごさなくなってから、なんとなく五十嵐くんが顔を合わせてくれなくなった気もする。


梅雨のあの頃。
2人で朝一緒に過ごしていたあの期間があったことが、余計に気まずい空気を生んでる気がしていた。


もうすぐで1学期が終わってしまう。
そうなると、夏休みに入って、2学期になると席替えが…。


このまま何もないまま、夏休みに入ったら、また前のように、五十嵐くんとの接点がない状態に元通り。



そんなの、嫌。


でも、どうすれば…

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