後ろの席の五十嵐くんと私の、2人だけの秘密
クレープ屋さんに着くと、私達はさっそくメニューを覗き込んで注文するものを選び始めた。
ここのクレープ屋さんは、メニューが豊富。ズラッと並んだ写真を前に、いつも目移りしてしまう。
「何にしようかなー?この前はイチゴブラウニーにしたから…ピーチクリームにしようかな!中野くんはー?」
亜紀がウキウキしながらそう言って、中野くんを見る。
「俺、バナナクリームにする。」
「私は…」
そう呟きながら私がメニューを見て迷っていると…
「イチゴが入ってるのにしたら?」
と五十嵐くんが言った。
私がじっと五十嵐くんを見ると「ん?」と何食わぬ顔で私を見る。
――まさか、五十嵐くんがイチゴ好きだからって頼んだら?って言ってるんじゃないよね…?
「…私、抹茶ショコラにする。」
「おい。」
全然素直に五十嵐くんの意見を聞けない。
可愛くないって思ってるんだろうな…。