後ろの席の五十嵐くんと私の、2人だけの秘密

その後すぐに五十嵐くんのクレープが来ると、急いで亜紀達が待つ席に向かった。


「あ、きたきた!」


手を振ってこっちを向いてる亜紀の方へ急いで向かう。


「じゃあ、かんぱーい!」


そう言って元気にクレープを掲げた亜紀に、五十嵐くんが「そっか。2人共おめでと。」と言った。


「あ、いや、その…そういうつもりで言ったわけでは…へへ。」


亜紀は、照れが隠しきれていない様子。


一方の中野くんは「サンキュー」なんて言って五十嵐くんとクレープで乾杯してる。


「付き合おうって言ったのはどっちからなの?」


五十嵐くんが、私の聞きたかった質問をサラッと2人に投げかける。


「もちろん…俺から。」


中野くんが照れながらそう言う横で、亜紀が「でも先に好きになったのは私!」なんて言ったりして、微笑ましい会話が繰り広げられる。


「へぇ?森元さん、中野のどこがいいと思ったの?」


「え!?そ、それは…」


亜紀は五十嵐くんの質問に答える前に、ちらっと中野くんを見て、恥ずかしそうに俯きながら答えた。


「優しくて、真面目なところ…かな。あと、話してる時に楽しいの。」

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