後ろの席の五十嵐くんと私の、2人だけの秘密

次の日。


私は顔を洗い終わって化粧水をパタパタと顔につけながら、自分の目元の赤さと腫れを気にしていた。


――やばい。冷やしたけど全然ひいてない。


あれから家に帰って、ずっと泣いてたから、当然と言えば当然か。


フェイスパウダーをちょっとはたいたら、腫れは少しだけ隠れた。


目は充血して赤いままだけど、仕方ない。


――とりあえず学校いこ。


日差しが照りつける中、自転車に乗って学校へ向かう。


――五十嵐くんとどんな顔をして話せばいいのかわかんないけど…とりあえずいつも通りにね、いつも通りに。


そう自分に言い聞かせているうちに、学校にたどり着いた。


駐輪場に着いて自転車を押して駐輪位置まで歩いていると…

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