没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
レオンの瞳は真剣だった。
覚悟とは…首飾りの秘密を知るという覚悟という意味だろう。

あの首飾りが何なのかずっと気になっていた。

覚悟はできている。

「はい」

フィリシティがコクリとうなづくとレオンも小さくうなづいた。

「わかった。ではこちらへ。外では話せない」

レオンがバルコニーに出てきた場所を指さす。

「ここは俺の私室だ」

「そうですか…ですが…」

フィリシティが躊躇したのは自分の服装だ。
夜着にガウン…。

「何を考えてる。こんな重要な話をするのに変なことをするわけがないだろう。ガウンをきちんと着ているのだから問題ない。とにかく入るのだ」

ウソは言っているように見えなくて、フィリシティはそのままレオンの後に続いて私室へといざなわれていったのだった。
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