没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました


王太子の私室…。

思いのほか調度品などはなく、上質のものには見えるが、こざっぱりとしていて感じの良い部屋だとフィリシティは思った。
さすがに男性の部屋に入るのははじめてで、どうしたらいいのか戸惑っていたところ、レオンがくすっと笑う。

「何もしないと言ってるだろう。そのソファに座るがいい。俺はこっちに座るから大丈夫だ」

レオンはふかふかのソファを指し示し、自分はその向かいの少し硬めのソファにドサリと腰を下ろした。
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