ハイドアンドシーク



また一夜明けて、火曜日。


学校、今日は行かなきゃ。

昨日はそれどころじゃなくて休んじゃったけど、さすがに2日連続も休んでいられない。

そう思い、いつもより早めに準備していると東雲さんが目を覚ました。




「ちょっと、いきなり起きないでくださいよ」



胸を潰すためにさらしを巻いている途中だったわたしは、あわてて背を向ける。

その拍子になんとか片手で押さえていた布がはらりと落ちてしまった。




「……それ、ひとりじゃできねぇだろ」

「できるから、むこう向いてて」



昨日のこともあって、つい冷たい態度をとってしまう。


みんな学校に行ってて寮にいなかったからよかったものの、声でバレてもおかしくなかった。

バカでかい声をあげたのはわたしだけど、原因をつくったのは東雲さんだ。もう少し反省しててほしい。


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