タイムカプセル
深夜バスを降りると、早朝のフェリーに揺られる。私、幼馴染、彼が教室の代表として、タイムカプセルを掘りに向かっていた。
私は乗り物酔いがひどく、故郷に戻る懐かしさと嬉しさに浸る余裕はなかった。幼馴染も同じく参っている。彼は平気そうな顔で、次第に近づいてくる、懐かしい景色を堪能していた。外交官は乗り物に強いのかもしれない。

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