タイムカプセル
「何。簡単さ。いくらか握ってもらった。無線で今日は監視の目もないことを、確認してもらった」
いつの時代も金は強い。いくら渡したのかまでは聞かないことにした。
幼馴染も懐かしい景色に元気を取り戻してきた。気がつくと、私たちは校歌を歌った。
最初、彼は周囲に警戒していたが、軍人の言う通り監視の目はなさそうだった。
幼馴染が彼の肩に腕を回し、照れくさそうに校歌に加わった。

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