タイムカプセル
生唾を飲んだ。いつ崩壊してもおかしくない。なぜここを未開発のまま放置しているのか。それは作業員の安全を確保できないからであろう。しかし、目的の場所は目の前だ。ここで引き下がるわけにはいかない。幼馴染は門をよじ登った。
「ささっと行って、戻ってくれば問題ないだろ」
私も幼馴染に続いて、正門の向こうに下りた。彼は言う。
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