婚約破棄されたので、好きにすることにした。
沈黙してしまったエーリヒに代わりにそう言うと、彼は無言のままクロエの手を引いて受付から立ち去る。
「エーリヒ?」
「次は隣にある魔法ギルドに行こう。クロエもギルド登録をしなくては」
「そうね」
どうやら立ち直ったようで、普段の彼に戻っていた。でも、手を放してくれない。むしろさっきよりも抱き寄せられている。
「えっと、もう少し離れてくれないと歩きにくいよ?」
「……魔法ギルドは女性が多い。だから、傍にいてほしい」
彼は女性が苦手だったことを思い出して、納得する。
「何となく手順はわかったし、ひとりでも……」
「いや、クロエの登録が終わったらパートナー登録をするから、俺も行く必要がある」
「そっか。じゃあ、一緒に行かなくちゃね」
エーリヒがここで男達から守ってくれたように、今度は自分が守らなくては、と決意する。
「今度は私が守ってあげる。だから大丈夫だよ」
手を差し出すと、ぎゅっと握られる。
そのまま手を繋いで、隣の建物に向かった。
魔法ギルドの入口を開くと、お香のような匂いが漂ってきた。
(何の匂いかしら?)
「エーリヒ?」
「次は隣にある魔法ギルドに行こう。クロエもギルド登録をしなくては」
「そうね」
どうやら立ち直ったようで、普段の彼に戻っていた。でも、手を放してくれない。むしろさっきよりも抱き寄せられている。
「えっと、もう少し離れてくれないと歩きにくいよ?」
「……魔法ギルドは女性が多い。だから、傍にいてほしい」
彼は女性が苦手だったことを思い出して、納得する。
「何となく手順はわかったし、ひとりでも……」
「いや、クロエの登録が終わったらパートナー登録をするから、俺も行く必要がある」
「そっか。じゃあ、一緒に行かなくちゃね」
エーリヒがここで男達から守ってくれたように、今度は自分が守らなくては、と決意する。
「今度は私が守ってあげる。だから大丈夫だよ」
手を差し出すと、ぎゅっと握られる。
そのまま手を繋いで、隣の建物に向かった。
魔法ギルドの入口を開くと、お香のような匂いが漂ってきた。
(何の匂いかしら?)