婚約破棄されたので、好きにすることにした。
王都の出入りが厳しく制限されているのは、もともとこの国にも奴隷がいたことが理由だった。奴隷の王都からの脱走を防ぐために、故意に魔物を放ったらしい。
(奴隷……)
クロエの記憶を辿ってみると、この世界で奴隷制度というものが禁止されたのが、今から百年程前。
最後まで奴隷の制度が残っていたのが、この国である。
地下道にいる魔物が駆逐されることなく、そのまま放置されているのは、犯罪者などの逃亡を防ぐためらしい。その数が増えて危険な状態になると、ギルドに討伐を依頼するようだ。
エーリヒは、そういう依頼も受けていくと言う。
「私にもできるようなものはあった?」
そう尋ねると彼は少し考えたあと、薬草採取なら、と答える。
「薬草って、王都内でも採取できるの?」
「東側に広い公園がある。そこに生えているらしいよ」
探す範囲が広いわりに報酬があまり良くないので、引き受ける者は少ないようだ。でも天気の良い日にお弁当を持って行けば、それなりに楽しそうである。そう伝えると、エーリヒも同意するように頷いた。
「そうだな。今度ふたりで受けてみようか」
(奴隷……)
クロエの記憶を辿ってみると、この世界で奴隷制度というものが禁止されたのが、今から百年程前。
最後まで奴隷の制度が残っていたのが、この国である。
地下道にいる魔物が駆逐されることなく、そのまま放置されているのは、犯罪者などの逃亡を防ぐためらしい。その数が増えて危険な状態になると、ギルドに討伐を依頼するようだ。
エーリヒは、そういう依頼も受けていくと言う。
「私にもできるようなものはあった?」
そう尋ねると彼は少し考えたあと、薬草採取なら、と答える。
「薬草って、王都内でも採取できるの?」
「東側に広い公園がある。そこに生えているらしいよ」
探す範囲が広いわりに報酬があまり良くないので、引き受ける者は少ないようだ。でも天気の良い日にお弁当を持って行けば、それなりに楽しそうである。そう伝えると、エーリヒも同意するように頷いた。
「そうだな。今度ふたりで受けてみようか」