婚約破棄されたので、好きにすることにした。
エーリヒは薬草採取の依頼を受けるために、クロエはお弁当の買い出しのために、一緒に出掛けることにした。
ふたり揃って家を出ると、まず先に依頼を受けるためにギルドに向かった。
エーリヒと並んで入口から入ると、まっすぐに依頼書が貼られた場所に向かう。
「えーと、どれかな……」
周囲から視線を感じるが、誰も近寄ってこない。
ギルドに新規登録に来た日にエーリヒは冒険者を何人も叩きのめし、クロエは魔法ギルド職員を平手打ちしている。
ふたりには、関わり合いになりたくない人が多いだろう。
だが、当然のように昨日の騒ぎを知らない者もいるわけで。
「おう、お嬢ちゃん。俺らと……」
クロエに声を掛けようとした男の前にエーリヒが立ち塞がる。殺気立った視線に臆したのか、男はそそくさと逃げて行った。
ちゃんと実力差がわかる人でよかったと、クロエは胸を撫で下ろす。
(さすがにこれ以上、ギルド側の印象が悪くなるのは避けたいからね)
絡んでくる向こうが悪いのだが、実はエーリヒは、言葉より先に手が出るタイプだ。優美な外見に騙されて勝手に侮っているようだが、元は騎士団の精鋭である。
ふたり揃って家を出ると、まず先に依頼を受けるためにギルドに向かった。
エーリヒと並んで入口から入ると、まっすぐに依頼書が貼られた場所に向かう。
「えーと、どれかな……」
周囲から視線を感じるが、誰も近寄ってこない。
ギルドに新規登録に来た日にエーリヒは冒険者を何人も叩きのめし、クロエは魔法ギルド職員を平手打ちしている。
ふたりには、関わり合いになりたくない人が多いだろう。
だが、当然のように昨日の騒ぎを知らない者もいるわけで。
「おう、お嬢ちゃん。俺らと……」
クロエに声を掛けようとした男の前にエーリヒが立ち塞がる。殺気立った視線に臆したのか、男はそそくさと逃げて行った。
ちゃんと実力差がわかる人でよかったと、クロエは胸を撫で下ろす。
(さすがにこれ以上、ギルド側の印象が悪くなるのは避けたいからね)
絡んでくる向こうが悪いのだが、実はエーリヒは、言葉より先に手が出るタイプだ。優美な外見に騙されて勝手に侮っているようだが、元は騎士団の精鋭である。