婚約破棄されたので、好きにすることにした。
エーリヒが周囲に睨みを利かせている間に、クロエは引き続き依頼書を眺めていく。
(届け物とか買い物とか、戦う力がない人でもできるような依頼もあるのね)
薬草採取もきっと、そんな人がよく依頼を受けているのだろう。
「あ、あった」
薬草採取の依頼書を見つけて手に取ろうとしたとき、ギルドの奥から声がした。
「ああ、会えてよかった。たしかクロエさん、だったよね」
親しげに名前を呼んだのは、この間クロエが平手打ちをした相手。魔法ギルドのギルド員、サージェだった。
「……何か御用でしょうか」
不機嫌そうに固い声で返したクロエに、向こうは戸惑ったようだ。
勘違いだったとはいえ、善意で助けようとした相手に嫌われているとは思っていないようだ。
だがクロエにしてみれば、勝手に勘違いをした挙句にエーリヒを傷付けた相手の顔など、二度と見たくない。
エーリヒの腕にしがみつき、睨むように自分を見ているクロエに、サージェは戸惑いつつも用件を告げる。
(届け物とか買い物とか、戦う力がない人でもできるような依頼もあるのね)
薬草採取もきっと、そんな人がよく依頼を受けているのだろう。
「あ、あった」
薬草採取の依頼書を見つけて手に取ろうとしたとき、ギルドの奥から声がした。
「ああ、会えてよかった。たしかクロエさん、だったよね」
親しげに名前を呼んだのは、この間クロエが平手打ちをした相手。魔法ギルドのギルド員、サージェだった。
「……何か御用でしょうか」
不機嫌そうに固い声で返したクロエに、向こうは戸惑ったようだ。
勘違いだったとはいえ、善意で助けようとした相手に嫌われているとは思っていないようだ。
だがクロエにしてみれば、勝手に勘違いをした挙句にエーリヒを傷付けた相手の顔など、二度と見たくない。
エーリヒの腕にしがみつき、睨むように自分を見ているクロエに、サージェは戸惑いつつも用件を告げる。